NOTE

変わってゆく君も 変わらない君も ありのままに書き記そう

「舞い、恋」の個人的見方


はじめまして。まりこと申します。




Twitterである優馬担の方が「舞い、恋」をどういう風な設定で観ているのか、ということを話題に取り上げており、「面白い!わたしも書きたい!」と思ったことがきっかけで、先日Twitterで長々と書き綴らせて頂きましたが、何回も見ているうちにまとめたくなったので、私なりにまとめたいと思います。あくまで個人的な見方なので、それを踏まえた上で読んで頂きたく思います。















Twitterでも書かせて頂きましたが、私の中では中山優馬くんの過去の姿が末澤誠也くんだと思っています。


黒い衣装と白い衣装を着ることで同一人物の光と影を意識しているのではないでしょうか。


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そこで赤の他人ではないと匂わせる箇所をいくつか挙げたいと思います。




まずは、優馬くんからは見えているのに末澤くんからは見えていないという点です。これは多くの方がお気付きの点だとは思いますが、2番終わりまで末澤くんからは優馬くんは見えていません。対して優馬くんは末澤くんが苦しんでいる様子を、同じような表情で、むしろ末澤くんよりも苦しそうな表情で見つめています。なーんで優馬くんがこんな悲しい表情するの?って思いますが、恋に堕ちていく苦しみも経験し、過去の自分を苦しみの中から救い出そうと未来からやって来たのかと想像しました。もちろん未来から来るなんて異質ですから、"現在" を生きる末澤くんからは見えないわけですよ。「こんな苦しみ、きっと誰もわかってくれない。」そう心を閉ざしきった末澤くんは世間から逃れ、影を潜めるといった意味でも衣装が黒いのだとも感じられます。


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次に、2番初めの歌詞と振り付けにあります。

「記憶が話しかける それは今でも変わらない日々」

もうそのまんまですね。優馬くんにとって、過去の自分の姿である末澤くんが抱いてる苦しみは今でも変わらないということではないでしょうか。そしてここの振り付けがまた興味深くて、末澤くんは後ろに進もうとするのですが、優馬くんが途中で止めて、自分の進む方向に行かせようとするのです。「そっちじゃないよ、こっちだよ」と言わんばかりに。ここは正直鳥肌が立ちましたね。

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そしてそれから優馬くんは、末澤くんと同じ動きをするようになります。テンポは多少ズレてるけれども、同じ動きをして「君と同じ気持ちの人もいるよ」と末澤くんを救い出そうとしている気もします。ここで、ある意味"傍観者"から唯一の"理解者"になろうとしたのです。

踊っていくうちにだんだんと息も合ってきます。こうして2番が終わりを迎えるその時、末澤くんが優馬くんを見つめるのです。

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そう。未来の自分だとは解っていないでしょうが、孤独だと思っていたはずが、同じような心を持つ人間がいると気付いたのでしょう。




突如現れた光に末澤くんはすがろうと手を伸ばします。



ですが、そう上手くも行かず、伸ばした手は一瞬で阻まれてしまいます。何度立ち向かっても届かない。結局独りぼっちだ。 




ここでがむしゃらに立ち向かってる末澤くんの演技、めちゃくちゃ素晴らしいですよね。何回見てもここで感情のピークが来てしまう(泣)




そして倒れ込んでしまい、「ああ…もうダメだ……」そう思った矢先、再び未来の姿である優馬くんが手を差し伸べます。

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ここでやっと、2人は完全なる意思疎通が出来るようになったのです。


再び踊り出す直前、末澤くんが小さく頷くのがもう……きっとここで独りじゃないと思ったんでしょうね。この作品で唯一出てくる、末澤くんの心の強さというか、救いの手を差し伸べてくれた優馬くんへの信頼というか、人間を信用した部分が見れるシーンだと思っています。

そうした信頼が生まれた後だからこそ、この後の2人の踊りはピターっと揃います。力強いんですよねぇ。なんとも鳥肌。


最終的には意思疎通してしまったのですから、未来の姿である優馬くんは消えていってしまうのでしょう。

最後、2人で歩くシーンは光と影(未来と現在)が重なり、再び末澤くんは孤独を抱えたまま、現在を諦めたまま、生きて行くその姿を描いているのだと思います。

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曲が始まる前の末澤くんの振り付けを見ても分かる通り、救いを求めて手を伸ばしては弾かれ…を繰り返す演出でしたから、誰かに救ってほしかったのだと私は思っています。そこで差し伸べられた未来の自分からの手、ですから相当心の支えになったんでしょうね、最後去っていく時も両手の温もりを確かめるように握ったまま帰っていくのが印象的です。

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そしてそんな孤独を描いた後に再び現れる孤独な人間。






それが藤原丈一郎。



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ひとつのストーリーですね。



この演出、ほんとに素晴らしくて、末澤くん自身も観客である私たちも、「過去に苦しみ、孤独と戦ってるのは自分だけじゃないんだ」と思わせるような演出ですよね。ほんとにドラマや映画を見ているみたいな感覚になる。いろんな感銘を受ける。



こういった部分に惹かれる要素があるのかなあと勝手に思ったりしてました。










長々と書かせて頂きましたが、全て個人的な意見です。賛否両論あると思いますがここまで読んで頂きありがとうございました。




最後にひとつ言えるのは、何度見ても「誰かこの苦しみをわかって!」と叫びながらもがきつつも結局は誰もわかってくれない、と孤独を感じる姿を演じきった末澤くんには大拍手を送ってあげたいです。彼にしか出せない色が存分に出た作品だと私は思っています。




いろんな見方をしながらDVDを再生するのはとっても楽しいので、皆さんもぜひいろんな見方をしてみてください。そして良ければ貴方様の見方も聞いてみたいので、コメントでもTwitterでもお話聞かせて頂けると嬉しいです ❁