NOTE

変わってゆく君も 変わらない君も ありのままに書き記そう

増税ララバイ

私はとある小売業で働いている。

・・・ということはもろ増税に影響を受ける仕事だ。

 

9月は記憶がないくらい忙しかった。立て続けにやってきた三連休は増税の影響で物凄い人の量。三連休中はひたすらレジが混み合い、接客や問い合わせで追われていた。すっからかんになった売場を潤すための発注業務にも追われ、毎日疲れ切っていた。

 

それだけではない。三連休が終わった平日とて抜かりない業務はやってくる。三連休で売れた注文品が大量にやってくるのだ。大量に。バックルームは商品で溢れ、従業員同士すらすれ違えないほどだった。

 

昨日一日は金額の乗ったPOPの差替えが大量に残っており、予定通りの残業だった。

 

なんだかみんな、せかせかしていて、イライラしていた。お客さんも働いている側も。作業途中に声をかけられるとそれだけでチェッと思う。落ち着くと、なんて心の狭い人間になってしまったんだと失望する。POPの差替えの忙しさは想像してもらえるけど、入荷を捌く作業の忙しさは、他業種の人に話しても、全くわかってもらえない。

 

 

こんな忙しさ、自分だけでは?と日々思う。みんな毎週土日は連休だし、夏休みもあるし、何が不満なの?とムカついてくる。ああまた心が狭いと落ち込む日が来るんだけど。最近は業種の違う友達と会うだけでもしんどい。仕事の話をしても、どうせもの売ってるだけでしょ?と言わんばかりの軽蔑した反応しか得られない。人間なんてそんなもん。休日に働く後ろめたさを感じるたび、クリープハイプの「色んな意味で優しく包んでくれますか?」を思い出して、どうせ下請けの下請けの下請けなんだと実感する。やり場のわかんないイライラの犯人はいつも僕自身だったりして嫌になっちゃうなぁ。尾崎さんがスーパーでバイトしてくれていたおかげか、クリープの曲はいつも私を救ってくれる。理不尽なことがあっても飲み込んでいた私の、イライラを発散出来る場所になってくれた。良い意味で人間らしくなった。クリープがいなかったら私の心は死んでいたんだろう。

 

 

 

 

先日、昔長年片想いしていた相手が、彼女と2年記念日だ!とストーリーにあげていた。本田翼がタイプだとずっと言っていたのに、全然違う子じゃん。私が得られなかった幸せを彼女は2年も手に入れ続けてるのか。すごく明るくて良い子なんだろうな。私も大好きだった元彼と付き合い続けてたら2年記念日だったのかあとか思いながら、2年という月日について考えていた。2年後は、仕事変わってるのかなあ。