NOTE

変わってゆく君も 変わらない君も ありのままに書き記そう

2019年9月2日

滅多にない2連休の1日目。食料の買い出しに行く日と決めていた。イオンから会員限定割引のハガキが来ていたので、隣駅のイオンまで、自転車で。

 

駐輪場は2時間無料、それ以降は1時間ごとに160円かかってしまう。駐輪場を探して、やっとの思いで自転車を止めた。12時35分頃。

 

 

 

10月から増税だと謳ったフロアを歩きながら、増税前にやはりみんな買い込むのだろうか?と、ふと思った。フロアには疎らにしか人がいない。増税前に買うか否か…と敷マットを手に30分くらい悩んだ。お金のない私は、30分後に会員限定割引のハガキの対象外だと知ったそれを、簡単に手放してしまった。あんなに悩んでいたのに、気変わりが早いもんだ。これが関西人の意地か。30分も悩んだのに。

 

 

その後化粧品売場へ足を運んだ。ここでも同じ。ひとつの商品を手にとっては棚に直し、を繰り返していた。シャンプーひとつでも選ぶのに時間はかかった。匂いを嗅いでは、最終的には鼻が麻痺してよくわからなくなる。結局好みかわからないものをパッと買ってしまった。正解だったのかな…使ってみなきゃわからないよなと自分に言い聞かせる。

 

そう、自転車2時間無料のタイムリミットは着々と迫っているのだ。

 

最後に食料品フロアへと向かう。「あっちのスーパーの方がこれは安いな…」とかいちいち確認していたら、同じ場所をグルグルして留まってしまっていた。スーパーの呪いだ。そして時計を見て驚いた。あと15分しかない。えっ?まだ買いたかったお米も飲み物も売場にすら辿り着いてないのに?ああやっぱり呪いだ。急がねば。

 

 

カートを押しながら少し小走りで目的地へ向かった。それなりにひしめき合った狭い通路を私が進めば進むほど、冷ややかな目で見られている気がした。でもそんなの気にしてられない。2時間無料まであと15分しかないのだ。

 

 

割引適用されるお酒を選びながら、あっちがいいかなこっちがいいかなとまた一喜一憂してしまっていた。迫る時間に少し諦めつつも、レジに進んだ。あと3分。こんな時に限ってレジの店員の愛想が良い。少し会話なんかもしてくれるし、笑顔で会員限定割引のハガキにハンコを押して返してくれた。時間があればあなたは素晴らしいとたくさん伝えてあげられたのになあ。焦った顔の私は、店員には冷たい人間と思われただろうか。少し悲しい。気にし過ぎか。

 

 

急いで商品を買い物袋に詰め、走って自転車置き場へ向かった。パンパンの買い物袋を手に走るその姿は、きっと周りから見ると恐ろしいだろう。想像しただけで笑える。なんだこいつ。

 

 

急いで精算機へ向かい、時計を見た。いける!そう思い番号を入力した。表示された入庫時間、12時34分。現在の時間、12時36分。間に合わなかった。一瞬考えたけど、全然間に合ってなかった。2分………たった5%の割引を気にしたりはするくせに、2分のための160円は払うのか………と思うと悔しくて、ムカついて、完全にテンションが下がってしまった。なんでこんなギリギリチャレンジしてるんだ私。帰り道、自転車を漕ぎながら、160円で何が出来るかをひたすら考えていた。小さいやつだな。なんだこいつ。