NOTE

変わってゆく君も 変わらない君も ありのままに書き記そう

知らぬ間に夢が叶うことになっていた

 

私がずっと応援していたアイドルが主演舞台をすることになりました(今更)

 

 

11月22日発表されていたそう。めちゃくちゃ情報遅いなわたし………

 

実は応援していた頃、ファンレターにこんなことを書いていました。「私は〇〇くんがミュージカルに出る姿を見るのが夢です」と…そして舞台に立つ姿が本当に好きだから、と舞台をイメージした手作りのポップアップファンレターを作ったこともありました。

 

今回ミュージカルではないのかな?ただ、その夢が、こうして、私の知らない所で密かに、叶っていることが嬉しかった。

 

彼は私の偶像。彼がこんなに前を向いていたら私も進まないと、と思う。心が折れかけている時に、誰の言葉よりも染みる励ましの姿だった。

 

 

3年ぶりに、彼に手紙を書こうと思う。

悩みを切り抜ける方法

今日は朝から仕事で出た課題をひたすらこなしていた。気付くと11時半。まずい、もう出ていかなければならない。先月nano・universeで買ったお気に入りのプリーツスカートをおろし、今季初めて着るニットに手を通した。大好きな服を着ると気分が良い。さらに今日はメイクが上手くいった。なんて良い朝なんだ。

 

外は肌寒かった。プリーツスカートの下が素足であることに、少し後悔した。この季節が来るとやはり何故か胸が躍る。そして同時に、木々が風に揺れる音が聞こえて、広い森に一人でいるかのような孤独感に苛まれる。それでも、それも込みで、この季節が好きだ。

 

 

 

お昼に予約していた歯医者に向かい、その後に母に会った。もうすぐ誕生日を迎える祖父への誕生日プレゼントを選ぼうと待ち合わせをしたのに、都心へ行って服などを見てキャッキャしていたらもう18時だった。「何しに来てん!」と二人で笑った。なんだかそれがとても幸せだった。

 

夜には、私がオススメの個室居酒屋へ行った。私が一人暮らしをしてからというものの、こういう席では必ず家計の話、子供の頃はどうだったとか、父も昔は苦労していただとか、そういう話になってしまう。でもそれが嬉しい。知りたい!とも思うし、単純に勉強になる。そして私の話をしている母を見ると、なんだか安心する。愛されていたのだなあと思って泣きそうになる。

 

 

ここのところ、仕事での問題を私は抱えすぎていた。責任感の強い性格が、自分にとっては負担になっているような毎日。煮え切った頭がこの日の帰りには冷めていた。なぜだろう?と考えてみるけど、きっと、好きだと思う人と、好きなように時間を過ごしたおかげだと思う。「好きな人」と聞くと、幼い頃の私は恋人や好意を抱いている異性のことばかり想像していたが、そうではない。友人や上司、家族だっていい。自分が一緒に居て好ましいと思える人と時間を過ごしたり、大好きなチョコレートを一粒食べたり、眠いから寝たり、欲しいコートを検索したり。私はしたい事を自由にする権利を手に入れている。もう自由だ。

 

そう思うと、"今"が急に楽しくなってきた。もう辛かった過去も、振り返らなくていいのかもしれないなあ。目の前の母の笑顔を見て、そんなことを考えた。

休日の朝には

 

5日間仕事をして、疲れ切っていても、休日の朝には早く起きるようにしている。朝ごはんを食べながら、今日が始まる喜びが押し寄せてくる。コーヒーを飲みながら、部屋には必ずスピッツの音楽が広がる。出かけるまで雑誌を読みながら、人生のヒントを探し出そうか。はたまた映画を観て人生のヒントを?どれもワクワクするな。日々に追われていると見つけられない幸福を、こうして自分から探しに行く。人生とはなんて素晴らしいのだ。休日の朝を迎えるために、生きようと思う毎日だっていいじゃないか。

増税ララバイ

私はとある小売業で働いている。

・・・ということはもろ増税に影響を受ける仕事だ。

 

9月は記憶がないくらい忙しかった。立て続けにやってきた三連休は増税の影響で物凄い人の量。三連休中はひたすらレジが混み合い、接客や問い合わせで追われていた。すっからかんになった売場を潤すための発注業務にも追われ、毎日疲れ切っていた。

 

それだけではない。三連休が終わった平日とて抜かりない業務はやってくる。三連休で売れた注文品が大量にやってくるのだ。大量に。バックルームは商品で溢れ、従業員同士すらすれ違えないほどだった。

 

昨日一日は金額の乗ったPOPの差替えが大量に残っており、予定通りの残業だった。

 

なんだかみんな、せかせかしていて、イライラしていた。お客さんも働いている側も。作業途中に声をかけられるとそれだけでチェッと思う。落ち着くと、なんて心の狭い人間になってしまったんだと失望する。POPの差替えの忙しさは想像してもらえるけど、入荷を捌く作業の忙しさは、他業種の人に話しても、全くわかってもらえない。

 

 

こんな忙しさ、自分だけでは?と日々思う。みんな毎週土日は連休だし、夏休みもあるし、何が不満なの?とムカついてくる。ああまた心が狭いと落ち込む日が来るんだけど。最近は業種の違う友達と会うだけでもしんどい。仕事の話をしても、どうせもの売ってるだけでしょ?と言わんばかりの軽蔑した反応しか得られない。人間なんてそんなもん。休日に働く後ろめたさを感じるたび、クリープハイプの「色んな意味で優しく包んでくれますか?」を思い出して、どうせ下請けの下請けの下請けなんだと実感する。やり場のわかんないイライラの犯人はいつも僕自身だったりして嫌になっちゃうなぁ。尾崎さんがスーパーでバイトしてくれていたおかげか、クリープの曲はいつも私を救ってくれる。理不尽なことがあっても飲み込んでいた私の、イライラを発散出来る場所になってくれた。良い意味で人間らしくなった。クリープがいなかったら私の心は死んでいたんだろう。

 

 

 

 

先日、昔長年片想いしていた相手が、彼女と2年記念日だ!とストーリーにあげていた。本田翼がタイプだとずっと言っていたのに、全然違う子じゃん。私が得られなかった幸せを彼女は2年も手に入れ続けてるのか。すごく明るくて良い子なんだろうな。私も大好きだった元彼と付き合い続けてたら2年記念日だったのかあとか思いながら、2年という月日について考えていた。2年後は、仕事変わってるのかなあ。

美術館は最高だ

 

2019年9月3日、職場の人に誘われて美術館に行った。国立国際美術館で開催されているウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道。

 

http://www.nmao.go.jp/exhibition/2019/klimt.html

 

梅田からリーガロイヤルホテル行きのシャトルバスに乗っていく。これがめちゃくちゃ便利。梅田から歩ける距離だけど、まあまあ暑いし、少し長いし、でも中之島とかまで電車に乗ると、無駄なお金を使っている感覚に襲われる。

 

https://www.rihga.co.jp/osaka/access/free_bus/

 

 

そんなこんなで着いた国立国際美術館。本当に素敵で、フランスとスペインで行った美術館の数々を思い出した。というのも、入口入ってすぐ、地下にエスカレーターで降りるのだが、下がった先には絶妙に朝日が射し込むのだ。グルグルと美術館をまわったあとに見上げる地上の光は、本当に救われる。この光を見るために美術館に行っても良いとさえ思う。その後中之島でランチなんかもしたりして。なんと良い休日なのだ。

 

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2019年9月2日

滅多にない2連休の1日目。食料の買い出しに行く日と決めていた。イオンから会員限定割引のハガキが来ていたので、隣駅のイオンまで、自転車で。

 

駐輪場は2時間無料、それ以降は1時間ごとに160円かかってしまう。駐輪場を探して、やっとの思いで自転車を止めた。12時35分頃。

 

 

 

10月から増税だと謳ったフロアを歩きながら、増税前にやはりみんな買い込むのだろうか?と、ふと思った。フロアには疎らにしか人がいない。増税前に買うか否か…と敷マットを手に30分くらい悩んだ。お金のない私は、30分後に会員限定割引のハガキの対象外だと知ったそれを、簡単に手放してしまった。あんなに悩んでいたのに、気変わりが早いもんだ。これが関西人の意地か。30分も悩んだのに。

 

 

その後化粧品売場へ足を運んだ。ここでも同じ。ひとつの商品を手にとっては棚に直し、を繰り返していた。シャンプーひとつでも選ぶのに時間はかかった。匂いを嗅いでは、最終的には鼻が麻痺してよくわからなくなる。結局好みかわからないものをパッと買ってしまった。正解だったのかな…使ってみなきゃわからないよなと自分に言い聞かせる。

 

そう、自転車2時間無料のタイムリミットは着々と迫っているのだ。

 

最後に食料品フロアへと向かう。「あっちのスーパーの方がこれは安いな…」とかいちいち確認していたら、同じ場所をグルグルして留まってしまっていた。スーパーの呪いだ。そして時計を見て驚いた。あと15分しかない。えっ?まだ買いたかったお米も飲み物も売場にすら辿り着いてないのに?ああやっぱり呪いだ。急がねば。

 

 

カートを押しながら少し小走りで目的地へ向かった。それなりにひしめき合った狭い通路を私が進めば進むほど、冷ややかな目で見られている気がした。でもそんなの気にしてられない。2時間無料まであと15分しかないのだ。

 

 

割引適用されるお酒を選びながら、あっちがいいかなこっちがいいかなとまた一喜一憂してしまっていた。迫る時間に少し諦めつつも、レジに進んだ。あと3分。こんな時に限ってレジの店員の愛想が良い。少し会話なんかもしてくれるし、笑顔で会員限定割引のハガキにハンコを押して返してくれた。時間があればあなたは素晴らしいとたくさん伝えてあげられたのになあ。焦った顔の私は、店員には冷たい人間と思われただろうか。少し悲しい。気にし過ぎか。

 

 

急いで商品を買い物袋に詰め、走って自転車置き場へ向かった。パンパンの買い物袋を手に走るその姿は、きっと周りから見ると恐ろしいだろう。想像しただけで笑える。なんだこいつ。

 

 

急いで精算機へ向かい、時計を見た。いける!そう思い番号を入力した。表示された入庫時間、12時34分。現在の時間、12時36分。間に合わなかった。一瞬考えたけど、全然間に合ってなかった。2分………たった5%の割引を気にしたりはするくせに、2分のための160円は払うのか………と思うと悔しくて、ムカついて、完全にテンションが下がってしまった。なんでこんなギリギリチャレンジしてるんだ私。帰り道、自転車を漕ぎながら、160円で何が出来るかをひたすら考えていた。小さいやつだな。なんだこいつ。

 

 

生きる、ということ

「別にもう少し先でも良かったのに」。

 

母は会う度にそう言う。4月に社会人になった私は、翌月5月の末、飛び出すように家を出た。

 

慣れない生活、勝手に減っていくお金、全てがストレスだ。実家に暮らしながら、入ってくる給料をドブに捨てるような遊び方をしている人たちを横目に、吐き気がする。でも、それでも笑顔で時間を過ごせているその人たちが羨ましくなるほど、切羽詰まっているのも事実。心で舌打ちしながら、いつからこんなに僻むようになってしまったのだろうと、自分に失望してしまう。

 

 

 

ちょうど一年前、私は軽度うつ病になった。毎日泣き喚いては、不眠状態が続き、日中は起き上がれないほどしんどかった。その中のひとつの原因として、母へ反抗してしまう自分というものがあった。

 

常に反抗期で何を言われても怒ってしまっていたし、方耳が聞こえない母に対して、イライラしたら少し小さい声で暴言を吐いていた。お酒に酔うと母は「あんたは私の事なんて考えてない」といつも言う。「あんたなんて産まなきゃよかった」とまで言われたこともある。それが辛かった。本当は心の底から感謝していたし、素直になりたかったのに。好きなのに、当たってしまうのが嫌だった。今更素直になれない自分が嫌で、このままでは「自分が壊れてしまう」とさえ思った。だから、私は家を出たのだ。

 

 

数日前、母が糖尿病になったと連絡が来た。

 

 

すぐに電話をかけたが、バレない程度に泣いてしまっていた。本当にこれで良かったのだろうか。毎日思う。「ご飯の作りがいがないわ」と、少し寂しそうに笑う母を思い出して、苦しくなる。生きていく上で、最適な道を選びたかっただけなのに、わからない。

 

 

 

 

 

 

毎日お弁当を作ったり、洗濯したり、今月の通帳の残高を見るたびに、親に守られていたという事実が押し寄せる。そして同時に、それでも生きていかなくちゃいけないんだと気付かされる。もう後戻りは出来ない。軽い諦めを繰り返しながら、正しい道を自分で作っていくしかないのだ。